脂質を包みこむ「リボたんぱく」

「リポたんぱく」となった中性脂肪は血液の中をスムーズに流れる!

中性脂肪は、全身を動かすエネルギーとして消費されたり、必要な時に使えるように蓄えたりするために、体中を巡る血液の流れにのって移動します。

ですが、中 性脂肪そのままの状態ではうまく流れることは出来ません。なぜなら、水分に近い血液に対して中性脂肪は油であるために溶けることは無いからです。

水に油を 入れた所を想像してください。そのままだと分離して、水より軽い油は浮いてきてしまいますね。中性脂肪も同じで、上へ上へ浮こうとするのでスムーズに流れることが出来ません。

人間の身体とは不思議なものです。このままではエネルギーである中性脂肪を全身へ届けられなくなってしまうので、それを回避するためのメカニズムが備わっ ているのです。

血液を流れやすくするために、水になじみやすいたんぱく質とリン脂質で中性脂肪を包み込んでしまうのです。包み込まれて出来上がった球形の 物体を「リポたんぱく」と呼びます

この球体の周りを包み込むたんぱく質は「アポたんぱく」と呼ばれます。たんぱく質の力によって、血液と一緒に全身を巡 ることが出来るようになり、様々な働きをするのです。

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リポたんぱくの種類と性質

リポたんぱくには5つの種類があります。

中性脂肪を分解してくれるHDL(善玉コレステロール)、末梢神経へコレステロールを運ぶ働きのあるLDL(悪玉 コレステロール)とIDL、脂質を末梢神経へと運ぶVLDLは「トリグリセライド・リッチ・リポたんぱく」と呼ばれています。トリグリセライドとは中性脂肪のことを指します。

内臓脂肪が蓄積していくと、よりVLDLが肝臓で合成されやすくなるといわれています。そして最後に、中身のほとんどが中性脂肪であ るカイロクミン。リポたんぱくの中でも最大のものです。小腸において食事によって摂った脂肪から合成され、その後は肝臓へと運ぶ働きをしています。

レムナント(残り物)が動脈硬化の原因!

中性脂肪が分解される時には、レムナントと呼ばれる残り物が生まれます。

このレムナントは分解・吸収を繰り返しますが、次第に蓄積して動脈硬化などを引き起こす原因となるのです。

カイロクミンとVLDLの分解から吸収までを見ていくと、まず体内へと運ばれるリポたんぱくリパーゼという物質に分解されます。中身の中性脂肪は全身の細胞へと入り込みます。

 

この時、中性脂肪以外の物質からはHDL(善玉コレステロール)が生まれますが、その際に残ったものがレムナントです。カイロクミン の残り物からは「カイロクミン・レムナント」、VLDLからはIDLが生まれます。

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