急性膵炎~典型的な症状は、はげしい腹痛~

急性膵炎のしくみ~高中性脂肪血症が原因に?~

膵臓(すいぞう)がどのような臓器かご存知でしょうか。膵臓は、わたしたちの体の中でとても大切な役割を持っています。胃の背後に位置し、大きさは15センチほど。血糖値を下げるはたらきのあるインスリンや、安定を担っているグルカゴンなどの各消化酵素を分泌する分泌器官です。

さまざまな各消化酵素の種類のなかには脂肪を分解するリパーゼもあります。もし、高中性脂肪血症を発症している場合どのようなことが起こるのでしょう。

血中の中性脂肪値が高まってくると、膵臓のなかでも中性脂肪は増え続けます。すると、リパーゼはどんどん活性化してしまい、膵臓内でも分解をはじめます。結果として、膵臓の中にたくさんに遊離脂肪酸と、リゾレシチンという脂質があふれることになるのです。

リゾレシチンとは聞き慣れない単語ですが、なんと細胞膜を破壊してしまう性質をもっているのです。リゾレシチンによって膵臓の周辺、内部が炎症を起こしてしまいます。これが、高中性脂肪血症が原因となって起こりうる急性膵炎のしくみです。

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急性膵炎発症の原因はアルコールの飲みすぎと胆石症

高中性脂肪血症が急性膵炎の原因となりうると前項でお伝えしましたが、急性膵炎を発症させる原因として代表的なものはアルコールの摂りすぎです。

発症のしくみは完全には解明されておりません。ですが、アルコールは膵臓が分泌を行う機能を進行させる反面、膵液を十二指腸へと送り出す出口の部分がアルコールが原因でむくんでしまうのです。

すると、その出口から膵液が出て行くことに滞りがおきて しまいます。膵臓のなかは膵液で溢れてしまい、胆汁も逆流して消化酵素は活性化します。その際に細胞が自らを破壊していくのではと推測されています。

アルコールのほかにも、様々な要因から急性膵炎は起こるといわれています。男性はアルコールの取り過ぎが、女性は胆石症がもっとも多い原因であるといわれ ていますが、ほかにも脂肪をたくさん含む食品をとりすぎたり、胆道炎や、胃・十二指腸潰瘍などが要因として考えられます。

典型症状は上腹部痛

急性膵炎の症状は、急に現れることが多く、徐々に始まるケースは稀です。まず、症状として代表的なものは上腹部の激しい痛みです。背中や、腰などを 含めて痛むこともあり人によっては立っていられないほどです。

その痛みは徐々に強くなっていき、ショック状態に陥ったり、命にかかわる危険性もあります。

ですが、痛みの強さが症状の深刻度と比例しているわけでは必ずしもありません。吐き気や嘔吐を伴う場合もあり、この症状が出たからといって急性膵炎とすぐ に決め付けることは決してできませんので注意が必要です。

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