男性ホルモンが大人の男の体をつくる

女性の体のことや妊娠のしくみについては一般的に男性は疎いものですが、では男性の体や精子についての知識はどのくらいあるのでしょうか。

男性であれば皆、精通時に自分の体から出てくる白濁した液体に驚き、性を意識するようになります。しかし精子の一匹一匹は肉眼で確認することができないため、せいぜい保健体育の授業で得た知識だけのことがほとんどなはず。いまいち具体的に何がどうなって妊娠に至るのかあいまいである場合が普通です。

成長するごとに体は筋肉質になり、声は低くなり、毛深くなります。でもそれが体内でどのような変化が起こっているためであるかを説明できる人はそういないはずです。

このような成長に伴う男性の体の変化は、男性ホルモン(テストステロン)と深い関係があります。

この男性ホルモンは、生まれたばかりの頃はほぼゼロです。生後6カ月の間に一時的に増えますが、その後は思春期まで数値は低いままです。思春期にさしかかり、男性ホルモンが増えていくと、精巣が発達し、陰茎が大きくなっていきます。

また、体の筋肉量が増えて声変わりをし、体毛が濃くなっていきます。こういう変化が起こるようになると、精子が形成されるようになります。たとえば、性別は女性でも心は男性という性同一性障害の方には、男性ホルモンの注射をすることがありますが、このときにまず初めに体に現れる変化は体毛が濃くなることです。

ごくまれに、1万人に1人くらいの割合で、男性ホルモン値がとても低く、筋肉が少なく全体的に華奢であり、ヒゲなども生えないような人もいます。見た目にも女性に近い印象を与えますが、こういった方の場合、、勃起不全や射精ができないなどの悩みを同時に抱えてクリニックを受診されることがあります。また、結婚したが子供ができず、検査の結果で精液中に精子がまったくいなかったということで発覚するケースもあります。

このように、男性の体に様々な影響を及ぼす男性ホルモンは、男の子から大人の男になるためには、重要な役割を担っているというわけなのですね。

 

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