脊髄損傷などで射精ができない場合の治療とは

交通事故や運動中の事故などで脊髄に損傷を受けた方は、そのほとんどが射精することができなくなってしまいます。そのため、少し前までは子供を持つこと自体をあきらめざるを得ませんでした。

しかし、技術が発達した現代ではまだ望みはあります。自力での射精ができなくても、直腸の電気刺激にて精子を採取することが可能となったからです。しかし、この方法は日本では一般的に行ってよいものとは認められていないため、どこの病院でも行えるものではありません。また、電気刺激を与えて採取した精子は、運動率も良くなく、刺激中に血圧が上昇してしまうなどの合併症が起こる可能性もあります。

その他の方法では、前立腺をマッサージして前立腺圧出液の中の精子を回収するというやり方もあります。ただしこの方法の場合は、圧出液の量も人それぞれであり、たくさん出る方もいれば、あまり出ない方もいるようですので、全ての方に対して効果的な治療とはいえないかもしれません。

どちらの方法もうまくいかないときは、精巣中の精子、および精巣上体の精子を採取する方法も行ってみるとよいでしょう。ただ問題は、車椅子を使用している方は精巣の温度が上がってしまうため、精子をつくる機能の低下がみられます。そして、無事精子を採取できたとしても、顕微授精は一度で成功するとは限りません。

より良質の精子を使う、またより確実に精子を回収するという点では、精巣精子回収術とともに女性の採卵も行って、凍結、融解などもしない新鮮な精巣精子を使った顕微授精が、もっとも妊娠の確率が高いかもしれませんね。

 

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