顕微授精の技術進歩

前の項でもありましたが、乏精子症の場合は、明確な原因(精索静脈瘤など)が見られないときに治療はとても難しくなります。

しかし、たとえ精子が少量であっても、いるのといないのとではかなり違いがあります。今の技術では人工授精、体外受精、顕微授精がありますので、少しでも精子がいることによって望みを捨てずに、妊娠できる場合もあるのです。

どの治療法を選ぶのかを決めるためには、運動している精子がどのくらいいるかによって考えます。明確に濃度がこの数値だったら、というものはありませんが、その医師によりだいたいの基準は決まっていて、このぐらいの数値だったら体外受精がいいとか、この数値に満たない場合は顕微授精を行った方がいいなどという基準があります。

経験により確率を算出しているのですが、その患者さんの状態をみたり話し合いによってベストな方法を考えていきます。治療法に対して要望や疑問などがあったら、医師にたずねて納得することはとても重要です。この判断ひとつでかかる金額もかわってきますから、慎重に相談を重ねましょう。

従来では、顕微授精のときに200倍~400倍に拡大してみて、直進運動をしている精子を選ぶことが一般的だったのですが、現在では、同じように直進運動している精子でもその質には違いがあるはずということで、6000倍という倍率でみることができる顕微鏡を使って、精子の形状も細かく観察して顕微授精を行う方法も出てきています。

観察する箇所は精子の頭部にある空胞です。この空胞が小さい精子ほど質が良いと考えられています。この手法はヨーロッパから始まり、現在では日本でも行っている施設があり、結果も良好ということです。

 

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