非閉塞性無精子症の挙児の確率

非閉塞性無精子症の方は、まず精子の回収率が45%ほどと低く、妊娠、挙児まで成功する確率はさらにその半数ほどしかありません。非閉塞性無精子症の場合は、精子回収ができて顕微授精を行ったとしても、子供が持てる可能性は非常に低い、というわけです。なぜなら、造精機能自体が低下しているため、精子の質自体があまり良くないから。そのため、回収できた精子の中で運動精子はとても少なく、顕微授精前に精子の活きを良くするように努めますが、妊娠率は高くありません。もし妊娠できたとしても、流産のリスクもあります。

現段階では、運動精子がいない場合に精子細胞を用いての顕微授精の成功率は高くありません。また、精子細胞からの顕微授精についてはまだ研究段階であり、慎重に行うべきという学会の見解もあります。

非閉塞性無精子症の方は、顕微授精を何度か行ったとしてもその成功率は25%程度と考えます。閉塞性の方の場合はほぼ100%に近い数字となるため、その確率の低さがおわかりになるでしょう。金銭的な面においても、運動精子が回収できなかった方の場合、妊娠することに望みをかけて顕微授精を繰り返すよりも、何度か行った段階であきらめる、ということも重要です。もちろん、後悔しないように治療を受けてはほしいのですが、客観的に見てあまりおすすめしません。

このような選択ができるよう、医師も現状をきちんと説明する義務があると考えます。こういった問題は、あきらめるということがとても困難です。しかし、状況をきちんと説明し、事実を受け止めることができるように、医療従事者が患者をサポートすることも必要なのではないでしょうか。

 

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