高血圧の原因、及び、その危険性

時代劇の斬り合いのシーンに一役買っている高血圧

前項で参照したように、およそ、すべての地球上の生物は、地球の重力に適用できるような血液を有しています。

例えば、人が水生生物と同じ血圧だった場合、立ち上がることすらできません。血液自体も、環境に順応しつつ、絶えず変化しています。発祥以来、絶えず「Fight or flight(戦うか、逃げるか)」の二者択一を迫られるような厳しい環境の中で生き延びてきた人類は、必死の場面に遭遇する度に、このような最大の力を発揮してきました。血圧が著しく高くなるとき、脳や運動筋には、十分なエネルギーが供給されるのです。現代人でも、仕事でストレスを受けると、一時的な血圧の上昇が起こります。

血管壁は、基準範囲内であっても、血圧によって、相当に強い圧を受けています。基準血圧の130㎜Hgという数値(26ページを参照)は、1平方cmあたりの水銀が130mm(13㎝)押し上げられる力(圧)です。これは、比重が血液に近い水に置き換えた場合、約1700㎜(170㎝)もの値となります。

時代劇で侍が斬られ、血が噴水のようにほとばしる場面がありますが、これは医学的にも正しいといえます。そして、その惨劇を演出する主役として、緊張に伴う高い血圧があるのです。

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血管を傷つけ、動脈硬化を招く高血圧

このように、血液が流れるということは、通常時でも、血管に相当の圧がかかっているということを意味します。

これが長期化することで、血管内膜に損傷が生じ、動脈硬化が進行することとなります。動脈硬化により、血管は弾力を喪失します。よって、同じ血流でも、血圧は上がり、動脈硬化がさらに進むという事態に至るのです。

 

高血圧の人の98%を占める一次性高血圧症

高血圧症は、2つの類型に分類されます。

一つは、「一次性高血圧症」といい、単独の病因を有さず、遺伝や環境、生活習慣などに起因するものです。

もう一つは、「二次性高血圧症」といい、別の名を続発性高血圧症といいます。こちらは、何らかの単一の病因によって発症するものです。

この二つの比率に関しては、圧倒的に一次性高血圧症が多数を占め、全体の患者数の97~98%となっています。このことから、一般に高血圧症といえば、一次性高血圧症を指すと考えてもよいでしょう。

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