生活習慣の改善から始める血圧のコントロール

生活習慣を改善することにより期待できる降圧効果

血圧の高い人は、まず、生活習慣の改善に取り組むのが一般です。米国の高血圧症に関する合同委員会(JNC7;2004)のデータによると、高血圧の人が改善するべき生活習慣と、それによって予測される降圧効果が示されています。

収縮期の血圧に関しては、

①     体重を減量すること、体重を適性値(BMI:18.5~24.9)に保つこと。体重10㎏減量の場合、血圧5~20mmHgの低下が予想されます。

②     果物、野菜、低脂肪乳製品の豊富な食事を摂取した場合、血圧は、8~14mmHg低下するものと予想されます。

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③     食塩の摂取量を、一日6g以下に減らした場合、血圧2~6mmHgの低下が予想されます。

④     毎日30分以上早歩きするなど、定期的に有酸素運動した場合、血圧4~9mmHgの低下が予想されます。

⑤     例えば、日本酒なら、一日一合以下にするなど、アルコール摂取量を制限することで、血圧2~4mmHgの低下が予想されます。

その他に改善すべき要素として、①禁煙、②睡眠不足の解消、③ストレスを溜めないこと、など数多くの点が考えられます。

 

過重労働・睡眠不足なども、血圧上昇の原因

喫煙の習慣があると、血圧が上がることは、たばこ1本を吸う前後で、血圧を測定してみても一目瞭然です。喫煙前後で、血圧は5~10mmHg、脈拍も一分につき、5~10拍ほど増加します。

また、一日の睡眠時間が5時間以下の場合、それ以上睡眠をとる人に比べ、脳や心臓疾患の発症するリスクが1.8~3.2倍になるという統計もあります。睡眠不足によって、交感神経が緊張することにより、血圧が押し上げられているのです。

近ごろの経済状況の悪化も、高血圧にとって、悪影響となっています。総務省とNHK放送文化研究所の行った平成12年の調査では、労働以外で、人間が必要とする生活時間は6時間とされています。これに基本労働時間8時間が加わると、計14時間です。すると、一日のうち、残りの時間は、10時間となります。

かりに、毎日5時間の時間外労働を続けた場合、睡眠時間は、5時間となってしまいます。時間外の労働時間が増えるのに比例して、睡眠時間は、減少を余儀なくされるのです。1か月、20日労働したとすれば、通常勤務外の残業時間は、100時間となります。

一か月、100時間を超える時間外労働をした場合、あるいは、80時間を超えることが数か月間に及んだ場合、厚生労働省により、産業医の面談による健康チェックが義務付けられています。

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