血管を収縮させ、血圧を上げるタバコ

1本のタバコで50mmHgも上昇する血圧

喫煙は、血圧を上昇させる代表的なものです。実際、タバコを吸うと、血圧が急騰するという医学的な論文が多く発表されています。

検査条件や個人差などの関係から、必ずしも、測定値が一定であるというわけではないのですが、一般に、タバコを一本吸うと、最高血圧(上の血圧)は、10~20mmHg上昇するという報告もあります。しかも、タバコ一本で上昇すると、血圧は10~15分は元に戻りません。このとき、心拍数も10~20拍程、上昇しています。

さらに怖いのは、27ページで挙げた早朝高血圧の人が、朝、起きざまにタバコを吸った場合です。一本のタバコで、最高血圧は30~50mmHG、心拍数は20~30拍ほど、上昇するといわれています。早朝高血圧でない人と比べると、2~3倍も、影響があるのです。血圧がこれほど急騰すると、体調の如何によっては、深刻な事態に至る恐れがあります。

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血圧上昇の元凶となる、ニコチンと一酸化炭素

タバコには、およそ4000種類にも上る化学物質が含有されています。なかでも、ニコチン、タール、一酸化炭素は「三悪」と言われています。血圧の上昇に最も関係するのは、ニコチンで、体内に摂取すると、血管を収縮させる作用があります。それにより、心臓への負担が急増するのです。

一酸化炭素が喫煙により、体内に取り込まれて増加すると、全身がいわば酸欠状態になります。その理由は、ヘモグロビンという、血液中で酸素を運ぶ役割をしている物質に、一酸化炭素が結合してしまうからです。そうなると、ヘモグロビンは、全身に新鮮な血液を供給することができなくなってしまい、心臓は、少しでも多くの血液を供給しようと、必死で働き始めます。

こうして、ニコチンで細くなった血管に、酸欠を解消しようと多量の血液が流れることとなり、血液が上昇し出すのです。

 

動脈硬化を促進するタールが、がん発症の原因に

ニコチン、および、一酸化炭素は、血管や血液に悪影響を及ぼすことで、心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化を促進します。血圧が高めの人や高血圧の人にとって、タバコは最も有害なものであるといえるでしょう。

また、タバコの「三悪」の最後の一つ、タールには、多様な発がん物質が含有されており、肺がんや食道がんの原因となります。

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